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●士業がホームページを作る目的

開業している士業が事務所のホームページを公開する目的は「集客」です。
もちろん、どのように「集客」に役立てるのかは、事務所の戦略により違いがあることと思います。


ここでは、その直接的な目的を2つに分けてみます。
〔目的1〕
紹介客がホームページを見て、安心して依頼してくることを望んでいる。
〔目的2〕
潜在顧客がホームページを見て、仕事の問い合わせが来ることを望んでいる。


まず〔目的1〕ですが、これは、あなたの能力や人柄を高く評価している人が、税理士や公認会計士を探している人に、あなたを紹介してくれた場合です。
紹介を受けた人は、ほぼ100%、あなたの事務所のホームページを確認します。


その時に、画面が崩れているような一目見てダメなホームページだと
「せっかく紹介してもらったけど、これではちょっとな・・・」
なんて思われてしまうかもしれません。


さすがにダメなホームページではないとして、一歩進んで良いホームページを考えてみましょう。
といっても、それほど難しい話ではありません。


紹介を受けた人の場合、最初から好意的に見てくれていますし、あなたについてある程度の予備知識を伝えられているはずだからです。


そのため、ホームページにおいては、あなた自身又はあなたの事務所が、誠実で、仕事ができて、信頼できることをアピールできれば充分です。


そのためには、内容としては、「名前」「経歴」「住所」「連絡先」などの、あなたやあなたの事務所についての基本的な情報が漏れなく正確に掲載されていて、さらに仕事に対するモットーや得意分野などが掲載されていれば充分です。
また、デザイン的には明るく堅いイメージがふさわしいでしょう。


次に〔目的2〕「ホームページを潜在顧客が見て、仕事の問い合わせが来ることを望んでいる。」ですが、これには定番の方法として、以下の2つがあります。


① 事務所に親しみをもてるホームページにする。
② 専門分野に特化したホームページにする。


今回は上記①のホームページについてご説明し、②については次回に譲ります。


①においては、ホームページに、あなたや事務所メンバーの経歴や個性、事務所の日常はどのようなものか、などということまで掲載します。ホームページ内にブログを開設して、事務所のメンバーが交代で日常業務のことなどを書き綴るのも効果的です。


こうすることで、ホームページを読んだ潜在顧客に、まるで事務所メンバーの知り合いであるかのような親近感をもってもらうのです。


これは、何かを依頼するときには、見ず知らずの他人より、まずは知り合いに依頼するという人間の行動傾向に即した方法です。


また、Facebook(フェイスブック)などのSNS(エス・エヌ・エス)へプライベートなブログを投稿しているのであれば、事務所のホームページからそこへリンクを張るのもよいでしょう。親近感をもってもらうには、プライベートな活動について知ってもらうのも効果があるからです。


ただし、親近感をもってもらうにしても、あくまで税務や会計の専門家としての親近感ですから、あまりハメを外した行動を公開したり、顧客情報を公開したりしないよう注意しましょう。


(この原稿は、プロフェッションジャーナルに連載した「税理士・公認会計士事務所ホームページ再点検のポイント」(2013年7月~2014年2月)の内容を最新の環境に対応するよう手直ししたものです。)

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