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●表示の崩れたホームページ

今回は、こんなホームページはダメだというお話です。「最低限、これだけはすぐに直しましょう!」ということですので、すでに公開中のご自分の事務所のホームページがある場合には、是非確認してみてください。


まず最初に、ホームページの構成を簡単にご説明します。以下は、ホームページの中でも「トップページ」と呼ばれる、新聞でいえば「一面」に相当するページです。

図の中の「メニュー」「バナー」と呼ばれます。
メニューやバナーには、「リンク」と呼ばれる情報が埋め込まれていて、クリックすることで、そのホームページ内の他のページや、そのホームページとは異なる他のホームページを見ることができます。これを「遷移する」といいます(この「リンク」と「遷移」については、次回お話します)。


今回お話する「点検していただきたいポイント」は、「表示が崩れていないか」という点です。

典型的な場合としては、以下のものがあります。


① ホームページ全体の構成が崩れている

下の図をご覧ください。一目でホームページが崩れて表示されていることがおわかりいただけるはずです。

② 文字同士や文字とイラストが被っている

下の図をご覧ください。上が正常な表示、下が崩れた表示です。
「お客様本位のサービス」というキャッチ・フレーズと、その下の解説文書が被ってしまっています。

③ 写真のあるはずの場所に写真がない

下の図をご覧ください。左が正常な表示、右が崩れた表示です。ビルの写真がなくなってしまっています。

上のようなホームページは、閲覧した人にあまり良い印象を与えません。どれだけすばらしい事務所でも、閲覧した人は「いい加減な雰囲気」として読み取ってしまいます。
そんな場合には、あなたの事務所そのものの印象まで悪くしかねませんので、すぐに修正した方がよいでしょう。


表示が崩れてしまう原因の多くは、上記のについてはホームページを閲覧しているブラウザへの対応不足、については管理上のミスです。

以下では、「ブラウザ」というものについてお話します。

ブラウザとしては、「グーグル・クロム」、「インターネット・エクスプローラー」、「ファイア・フォックス」や「エッジ」が有名ですが、どれを使って閲覧するかにより、同じホームページであっても見え方が違うことがあります。

グーグル・クロムで閲覧したら正常に表示されるのだけれど、インターネット・エクスプローラーで閲覧すると表示が崩れているとか、その逆であるとか・・・。


ホームページ制作会社は通常、これら有名なブラウザについてはどれで閲覧しても表示が崩れないように対応して制作します。

しかし、同じブラウザであってもバージョン・アップしてしまうと見え方が違ってくることがあります。

何年も前に制作したホームページだと、制作した時にちゃんと表示されていたブラウザでも、その「新しいバージョン」で閲覧すると、表示が崩れてしまうこともあるのです。


ある調査によると、2017年3月現在の日本国内のブラウザのシェアは、グーグル・クロムの最新版が約32%、インターネット・エクスプローラーの「バージョン11」が約22%、ファイア・フォックスの「バージョン52」が約8%となっています。

そのため、最低限、グーグル・クロムの最新版とインターネット・エクスプローラーの「バージョン11」で、ご自分の事務所のホームページがきちんと表示されるか、上記のように表示が崩れているページがないか、確認しておくのがよいでしょう。


(この原稿は、プロフェッションジャーナルに連載した「税理士・公認会計士事務所ホームページ再点検のポイント」(2013年7月~2014年2月)の内容を最新の環境に対応するよう手直ししたものです。)

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