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●リンクの切れたホームページ

今回も、前回に引き続き、ダメなホームページの典型例です。公開中のご自分の事務所のホームページを確認してみてください。


今回の1つ目のポイントは、「リンク切れ」及び「リンク違い」です。 前回、少しだけ、リンクと遷移のお話をしました。

メニューやバナーをクリックするとそのそのホームページ内の他のページや、そのホームページとは異なる他のホームページに遷移するというお話でした。

前者を「内部リンク」、後者を「外部リンク」と呼びます。

また、リンクは、メニューやバナーだけではなく、ホームページ内の文章の一部分に張ってあることもあります。通常は、リンクが張ってあることが一目でわかるように、アンダーラインを引いて目立たせており、さらにマウスのカーソルをその部分に近づけると、該当部分の色が変わったりします。


さて、「リンク切れ」と「リンク違い」の違いをご説明しますと、「リンク切れ」とは、リンク部分をクリックしても遷移しない場合であり、「リンク違い」とは、メニューやバナーに表示しているリンク先(遷移すべきページ)と違うページに遷移してしまう場合をいいます。


例えば、「お問い合わせ」と書いてあるバナーをクリックしたのにどの画面にも遷移しないとか、「事務所案内」というメニューをクリックしたのに料金表のページに遷移してしまうとか、さらには「Not Found」なんて書いてあるページに遷移してしまう場合です。

ちなみに、「Not Found」は、遷移先として指定されている「ページが存在しない」場合に表示されます。


これらの原因は、そもそも制作時に正確にリンクされていなかったか、制作時には正確にリンクされていたのにその後リンク先のページが削除又は変更されてしまったかです。

特に、リンク先が自分の事務所のホームページ内(内部リンク)なのに、リンク切れやリンク違いを起こしていると、前回の「表示崩れ」と同様、見た人にいい加減な印象を与えてしまいます。

それにより、事務所に悪い印象をもたれることもありますので、ホームページの大幅な更新をする場合には、更新作業によりリンク切れやリンク違いを起こしていないか、きちんとチェックするようにしましょう。


また、この機会に、ご自分の事務所のホームページのリンクの点検をしてみましょう。

点検の仕方は、少し手間がかかるのですが、「すべてのページ」で「すべてのリンク」をチェックするのが確実な方法です。

例えば、前回使用したサンプルページ(下記)の例では、トップページに「HOME」「事務所案内」「遺産分割について」「相続問題について」「相続税対策について」「費用(報酬)」という6つの「メニュー」がありました。

これらのメニューは、通常、すべてのページで表示されています。

このメニューのリンクの確認として、トップページでメニューの「遺産分割について」をクリックすると「遺産分割について」のページに正常に遷移したとします。 しかし、これをもって、「遺産分割について」のメニューのリンクは正常だとは言い切れません。

というのは、別のページ、例えば「相続問題について」のページにおいてメニューの「遺産分割について」をクリックしたらリンク切れだったなんて場合もあり得るからです。

このようなことがないように、リンクの点検では、全ページの全リンクを確認しておきましょう。


さらに、外部リンクがある場合には、外部のページがいつの間にか削除や変更されてしまっていることもありますので、最低でも年1回は外部リンクの点検をしておきましょう。


さて、2つ目のポイントは、ホームページの「記事内容」のお話です。 士業の場合、どうしても専門分野の法律などの解説記事を掲載することが多くなります。


このような解説記事は法律などが改正されると記事内容が古くなってしまい、「現行の制度に照らしたら誤りだった!」という場合も出てきます。

ご経験のある方もおられると思いますが、例えば事業承継や相続など、特定の分野で税制を調べようと検索サイトで検索してみると、昔の制度をそのまま掲載し続けている税理士や公認会計士の事務所のホームページがすぐに見つかると思います。

その「特定の分野」について税理士や公認会計士を探している人は、その分野の記述をいくつものホームページで見比べて依頼する事務所を選別しますので、専門分野の記述が誤っていることは、集客に逆効果となります。

このため、手間を惜しまず、専門分野の解説記事については、最低でも年1回は読み返して、必要があれば内容を更新しましょう。


(この原稿は、プロフェッションジャーナルに連載した「税理士・公認会計士事務所ホームページ再点検のポイント」(2013年7月~2014年2月)の内容を最新の環境に対応するよう手直ししたものです。)

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